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三菱自動車工業、比の販売台数が過去最高に

1月発売の新型トライトン

 三菱自動車工業がフィリピンでの存在感を高めている。同社は2023年度のフィリピンでの小売販売台数が前年度比34%増の81473台となり、17年度以来の過去最高台数を更新したことを明らかにした。コンパクトセダン「ミラージュG4」の販売が大きく伸長。48日には同国での自動車販売金融の合弁会社の設立を発表しており、「成長ドライバー」と位置付ける同国でのシェア拡大に向けアクセルを踏み込む。
 同国での販売台数を押し上げたのは先述のミラージュG4のほか、MPVの「エクスパンダ?」や1月に投入した新型「トライトン」など。同社のシェアは185%になり、前年度比で23ポイント増加した形だ。中村達夫副社長は「最重要市場の1つであるフィリピンでさらなる販売拡大を目指す」と意欲を見せる。
 同社は現地金融機関のセキュリティバンクと、三菱自動車を専門に扱う販売金融会社を設立する合弁契約に合意。新会社は25年度の事業開始予定で、三菱自動車が51%、セキュリティバンクが49%を出資する。
 同社は中期経営計画でアセアン地域を成長ドライバーに位置づけ、経営資源の集中と多数の新モデル投入を明らかにしている。なかでもフィリピンは人口の増加と経済成長に伴い自動車市場が拡大しており、さらなる販売拡大を推し進める考えだ。
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(写真=調印式に臨む三菱自動車工業の中村達夫副社長(左)とセキュリティバンクのサンジブ・ボラCEO(右))

2024515日号掲載)