スギノマシン、EV部品向け大型加工機
- 投稿日時
- 2023/07/21 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:18
最大6本の主軸で加工能率向上
スギノマシンは6月20日、最大6本の主軸を有する大型部品加工機「GIGAFEEDER(ギガフィーダ)」を開発したと発表した。同社製ドリリング・タッピングユニット「SELFEEDER(セルフィーダ)」をベースとして、主軸を最大6本搭載できる大型部品加工機。各主軸にはATCマガジンを搭載しており、各11本、最大66本のツールを搭載可能。1台で穴あけやタップ加工、カッタやエンドミルを用いたフライス加工などまでこなす。横型マシニングセンタと同様の機械構成にすることで、設置スペースは幅5350?_×奥行2780?_×高さ2800?_と省スペース抑えながら、広い加工エリアを確保した。今後、EV需要の進展で求められる大型のアルミダイカスト部品「メガ(ギガ)キャスティング」(アルミバンパーやシャシー、バッテリートレイなど)の加工需要を狙う。
最大6本搭載できる主軸はそれぞれが別々のプログラム出同時に加工を行え、加工時間を大幅に短縮できる。また、複数のモジュールを組合せることで、6本以上の同時加工も可能。サイクルタイムの削減に貢献する。販売価格(税抜)は6500万円?。7月から販売を開始する予定で、年間20台の販売を目標とする。
(2023年7月10日号掲載)