ABBロボティクスをソフトバンクGが買収
- 投稿日時
- 2025/10/22 09:00
- 更新日時
- 2025/10/22 09:00

孫正義氏 「次なるフロンティアはフィジカルAI」
ABBは10月8日、同社のロボティクス部門をソフトバンクグループに53億7500万㌦(約8200億円)で売却する契約を結んだと発表した。ABBはロボティクス部門を独立した上場企業として来年前半に分離することを計画していたが、これは実施されない。売却は来年後半にかけて完了する見込み。
ABB会長のピーター・ボーザー氏は「ソフトバンクの提案はロボティクス部門の長期的な強みを反映しており、売却によってABBの株主に即時の価値をもたらす」としている。ABBはこの取引で得た資金をエレクトリフィケーションおよびオートメーション分野に活用する考え。
ソフトバンクグループの会長兼社長である孫正義氏は「ソフトバンクの次なるフロンティアはフィジカルAI。ABBロボティクスとともに世界最高水準の技術と人材をASI(人工超知能)とロボットの融合という共通のビジョンのもとに結集させ、人類を前進させる」と言う。
ABBロボティクス部門には7千人の従業員が在籍し、2024年の売上高は23億㌦(ABBグループ全体の売上高の約7%)だった。
(日本物流新聞2025年10月10日号掲載)