ノートPC感覚で持ち運べる
長谷川工業は、カーボン樹脂製コンパクト踏台「desta」を8月8日より販売した。
折りたたむと15インチのノートパソコンと同等のサイズになるdestaは、バッグにも収納可能なため、様々な利用シーンでの活用を可能にする。さらにカーボンを配合することで高い強度と軽量化し重量0・9?`グラムと可搬性に優れる。
「現在市場に流通している樹脂製折りたたみ踏台は安価で手軽に使えるため、多くのメーカーから発売されていますが、一方で誤った使い方による製品の破損や事故も増えていました。そこで我々ははしご脚立の専門メーカーとして、ユーザーの安全と利便性を考え、『強い、軽い、コンパクト』を開発コンセプトとして、材質から構造、使用方法までを見直し、自社独自のノウハウと東レとの共同研究により製品化したのがdestaです」(同社)
踏台で最も大切な「強度」と持ち運びに便利な「軽さ」を実現するため、金属に代わる素材として様々な分野でも取り入れられている高機能素材、カーボンを樹脂に配合。このカーボン素材には東レの炭素繊維熱可塑性強化樹脂「トレカ」を採用した。
同素材は軽くて強く、耐久性にも優れているという特性を生かし、航空機の主翼や胴体などに使用されている他、スポーツ用品、宇宙用途、F1・自動車、土木建築、環境エネルギー用途などに幅広く使用されている。
さらにdestaのデザインはイタリアで活躍するインダストリアルデザイナー吉尾 元貴氏が担当。「iFデザインアワード2022」において最優秀デザインとして「iFゴールドアワード」を受賞している。
価格は1万6000円(税別)。長谷川工業オンラインショップと全国のインテリアショップなどで販売する。
(2022年8月10日号掲載)