LFVやATCなど最新技術を提案
シチズンマシナリーは、12月11・12日に東日本ソリューションセンター(埼玉県所沢市)にて「シチズンマシナリー東日本プライベートショー2019」を開催した。主軸台移動型CNC自動旋盤「M32」などの自動旋盤をはじめ、「LFV」「ATC」「摩擦接合」など最新技術を搭載したCincom Miyano機などを展示したほか、ソリューションサービス「アルカプリソリューション」なども提案した。
「Cincom L12」では、LFV(低周波振動切削)技術を用いた樹脂加工のデモを行った。同技術は独自の制御技術により、難削材旋削加工でも切りくずを細かく分断できるのが特徴だ。「樹脂は切りくずが絡まり機械が止まりやすいが、LFVで加工することで切りくずの排出性が向上し、夜間の無人稼動でも止まらずに安定した加工が可能になる」(営業本部 営業戦略部 小澤達也副部長)という。
10月に開催された「メカトロテックジャパン2019」で披露した「Cincom L20」の専用オプション、斜め加工を行うB軸ツール向けのATC(自動工具交換)装置を東日本エリアで初展示した。
「自動旋盤でATC装置をここまでコンパクトにできたのは当社のみ。1回のツールセットで13本のB軸用ツールがセットでき、ATC付の専用機が必要だった医療や精密など複雑形状部品の加工工程を集約しやすくなる」と自信をみせた。
ほか、同社や工具・周辺機器メーカーなどのセミナーも実施した。同社のセミナーでは、3D面取りや偏芯ターニング加工など、生産性向上に寄与する自動旋盤の応用技術を紹介した。
(2020年1月1日号掲載)