CO2/MAGから4機種
ダイヘンは、最上位溶接機の新型モデル「Welbee?U」に、CO2/MAG自動溶接機4機種を追加した。昨年12月に続く第2段として、スタンダード機(350A・500A)、低スパッタ機、屋内から屋外まで多様な使い方が可能な多目的機をラインナップに加えた。
豊富な情報を表示できるLCDパネルを採用。使用頻度の高いボタンのみ表示することで直感的な操作を可能にした。溶接法やワイヤ材質といった溶接モードの情報だけでなく、内部機能の詳細、エラー発生時の対処法なども表示できる。
初心者からベテランまで機能をフル活用できる工夫の一つで、「取扱説明書を見る必要がなくなるため、作業効率が向上する」という。パネルの表示言語は、同社ホームページから無償ダウンロードできるソフトウェアで変えられる。
板厚と継手形状を選択するだけで、溶接条件を自動設定する「溶接ガイド」機能を搭載。溶接に不慣れな初心者、普段使用しない材料など、時間のかかる条件調整作業の効率化を図れる。
低スパッタ機「M350L?U」に搭載しているCBT?EXモードは、低電流から中高電流域までスパッタの発生を大幅に低減する。「CO2溶接でもMAG溶接並みのスパッタ量でスパッタ除去工程を減らせる」としている。
多目的機「M500GS?U」は、直流ガウジングとセルフシールド溶接を標準搭載した。はつり作業や屋外現場溶接などで活躍する。Welbee?U全機種に直流手溶接と直流TIG溶接(タッチスタート)を搭載しており、ワークに合わせて最適な溶接方法を選択できるようにした。
溶接終了後、パネルに溶接時間やワイヤ消費量などの結果が表示される機能なども盛り込んだ。専用リモコンには切替ツマミを用意。よく使う機能を割り当てることで、溶接電源に戻る頻度を減らせる。
(2021年2月25日号掲載)