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プロロジス、福岡の物流施設にデータセンター

投稿日時
2025/01/10 09:00
更新日時
2025/01/10 09:00
コンテナ型データセンターの完成イメージ

100%再エネ由来のサーバー

物流不動産開発を手がけるプロロジスは、福岡県小郡市で運営中の特定企業専用の物流施設「プロロジスパーク小郡」の敷地内にコンテナ型データセンターの建設を開始したと発表した。同施設の屋根の太陽光発電設備を活用し、再生可能エネルギーを利用したデータセンターとして社会的な需要増に対応する。サービスは20254月に開始予定で、国内大手メーカーが利用を決めており、さらに複数の企業と商談が進行中だ。

同プロジェクトでは、物流施設の屋根に設置された太陽光発電設備から直接データセンターのサーバーへ給電される。消費電力の約3割は太陽光発電により供給され、不足分はFIT非化石証書を利用することで、100%再生可能エネルギー由来のデータセンターとなる。データセンター内には、10台のサーバーに合計60枚のGPUが搭載され、AI生成などの高速演算処理に対応する。同事業は環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」に選ばれている。

プロロジスは、全国の物流施設の屋根で太陽光発電を行っており、202412月時点で67MWの発電容量に達している。物流施設で消費できない電力の有効活用が課題だったが、本事業では物流施設に設置した太陽光発電による電力をデータセンターに直接供給し、電力が余剰となった場合は施設の入居企業が消費する「地産地消」で、脱炭素を推進する。

(2025年1月10日掲載)