約10年ぶり、来年発売
花岡車輌は段差・勾配に強い自律移動型AGV(無人搬送車)「DANDY AUTO-PILOT」を来年発売する。同社はAGVを「ダンディシャトル」として20年にわたり販売してきたが、止めていた。台車メーカーならではの機能で差別化できるとして10年弱ぶりに再開。10月15日まで東京で開かれた国際物流総合展関連企画で初披露した。
最高時速2.4キロの新製品の連続走行時間は約8時間、最大荷重200?`グラム(段差・勾配時は100キログラム)。4度のスロープを上り、12ミリの段差を越えられる。センサーやカメラを備え、簡単にマップ作成する。前部に搭載するタッチパネルで直感的に操作し自由な経路設定が可能。同社販売企画室の花岡雅室長は「工場内に傾斜や段差のある中小製造業に使っていただける。センサーなどを使って人やモノをよけるので安全に走行できる」と言う。
2019年の羽田空港の格納庫に続き、20年には高輪ゲートウェイ駅で実証実験を実施し、扱いやすいAGVを目指し改良を重ねた自信作だ。
(2021年10月25日号掲載)