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ロブテックス、リベッティングの自動化需要が伸長

投稿日時
2025/04/01 09:00
更新日時
2025/04/01 09:00

(株)ロブテックス

オートリベッティングユニット「ARU211M」(左)はサイクルタイムが早い。縦型リベッターを用いてフィーダーとロボットで自動化する画像右のような自動化も可能だ

体制強化で細やかな対応へ

ロブテックスが展開するリベッティングの自動化システムが好調だ。「数年前の倍どころではないレベルの需要が、この3年ほどずっと寄せられ続けている」とモノづくり事業本部営業統括部営業企画チームの渡邉達哉氏は明かす。背景にはコロナ禍を経て各社が生産ラインが止まるリスクをより重く捉えるようになったこと、そして厳しさを増す人手不足があると見られる。この風を捉え、同社は自動化システムの提案強化と体制の整備を急ぐ。


リベッターで「国内首位のシェア」(渡邉氏)を持つロブテックスは従前からリベッティングの自動化提案に力を入れてきた。多くの現場は作業者が都度、リベットを手持ちのリベッターに補充するが、「多いと日に2000~3000本打つ」という締結現場ではこの手間を極力減らしてしまいたい。

そこで同社はリベット供給をオートリベットフィーダー「ARF700」に任せ、作業者はリベッターを所定の位置にセットするだけで補充ができる半自動化を提案。2023年にはエアーを使わず従来のフィーダーより安価で卓上にも置けるオートリベットフィーダー「ARF-810E」を発売し、より手軽にリベット補充の効率化が叶うようにもした。

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オートリベットフィーダー「ARF-810E」は卓上サイズでエアーも不要。手軽に導入しやすい価格のため自動化の第一歩として需要が高まる

ロボットを使う全自動化でも複数の形を提案する。例えば自動車産業でよく使われる縦型リベッターをそのまま活用し、オートリベットフィーダーとロボットを組み合わせることで人手の締結作業を自然にロボット化することが可能だ。この場合はロボットが所定の位置までリベットを「取りに行く」必要があるが、ロボット組み込み用オートリベッティングユニット「ARU211M」による自動化ならよりサイクルタイムが早まる。エアーホースでフィーダーからヘッドユニットへ直接リベットを供給し、ロボットはワークの至近に張り付いて締結作業に専念。諸条件にもよるが4秒に1回の連続締結作業が可能だ。

「作業内容やタクト、予算に応じて幅広い自動化提案ができる」(渡邉氏)体制が、冒頭の自動化需要を呼び込んでいる可能性がある。ロボットを用いた全自動化に踏み込むのは今のところ自動車業界など大手ユーザーが多い。だが住宅設備やエクステリア部材など「その他の業界もじわりと自動化、あるいは半自動化へ舵を切り始めた」といい、まずは試しにと小型フィーダーARF-810Eを導入する現場も増えてきたという。リベットは板金など幅広い業界に使われており、人手不足に拍車がかかれば自動化を検討する現場は今よりかなり増えるのではないか。

■専門事業部を立ち上げ

こうした状況を受けてロブテックスは体制を整備する。昨年7月にファスニング商品に特化したファスニング事業部を設立。自動化にも詳しい専任の営業を配置し、技術的な問いにもスピーディに答えつつシステムを提案できる体制を目指している。

自動化案件の実績が増えたことで、同社の対応力も以前より向上したという。リベッティングの自動化は指定リベットへの対応やホッパーなど周辺機器との接続が必要でカスタム対応が求められるが、ファスニング事業部には開発やサポート機能もあり、こうしたニーズにより細かく対応できるようになってきた。セットメーカーやSIerとの取引がないユーザーに対しても、同社が協力パートナーを持っており、トータルで提案することが可能だ。

ニーズが増えてきた小型フィーダーARF-810Eは受注生産から一部、見込み生産に切り替えており在庫があれば即納も可能だ。渡邉氏は「お客様の『こうしてほしい』に向き合える体制づくりを進める」とする。

(日本物流新聞2025325日号掲載)