工具段取り効率化するマガジン操作パネル
DMG森精機は11月25日、工具段取りを効率化する「マガジン操作パネル」の販売を開始した。同製品は工具マガジンに配置する工具マガジン専用の操作パネル。同社の複合加工機「NTX1000」など既存機種への搭載も可能で、保有設備のさらなる生産性向上を目指すユーザーに向くという。
一般的な工具段取り作業ではこれまで、作業者が工作機械の操作盤から工具データを登録し、工具マガジン側に移動して工具の取付を行っていた。そのため工具本数が増えると操作盤?マガジン間の移動回数も多くなり、工具段取りに時間を要する要因となっていたという。
しかしマガジン操作パネルでは、工具マガジンに配置することでその点を解消。工作機械の操作盤とマガジン間の移動が不要となり、マガジン操作パネルで工具データを登録後、すぐに工具の取付作業を行えるようにした。マガジンポットへの工具割付や登録済工具の検索・呼び出し、メンテナンスが必要な工具の抽出など、工具段取りに必要な操作はタッチパネルで完結。従来の仕様と比べ、工具段取り時間を約50%短縮できるという(工具寿命の確認・設定作業を従来のマガジン操作ボタンと比べた場合)。
なお、同製品をオプションとして搭載する場合の標準販売価格は税抜き42万円。
(2021年12月10日号掲載)