ハイオス、デジタルトルク計測器新製品
- 投稿日時
- 2024/05/01 18:00
- 更新日時
- 2024/05/01 18:00
トレーサビリティ強化に寄与
電動ドライバーのパイオニアメーカー、ハイオスは4月22日に、デジタルトルクメーターの新製品「HPシリーズ」を発売した。
同社は電動ドライバーに関するねじ締結ソリューションを世界90カ国以上で展開しており、トルク計測器もそのうちのひとつ。1978年には電動ドライバーのトルク測定を実現する治具とハンディ型のトルクメーターを発表。多数の現場で採用されてきた。
新製品のトルク測定機「HPシリーズ」は、測定最大トルクが1Nmの「HP?10」と測定最大トルクが10Nmの「HP?100」の2機種。いずれも新たにブルートゥースによる無線通信や波形データの計測が簡単に行えるのが特徴だ。
旧モデルとサイズ感は同じだが、液晶モニター部分を大型化し、測定値をより見やすくした。加えてトルク値の推移を視覚的に表示するモードも搭載。回り始めからピークに至るまでの変化や異常なトルク値検出を可視化し、物的特性の違いや品質のより細かな確認が行えるとともに、測定値の合否判定なども可能にした。
これらの測定データは全てワイヤレスでデータ転送できるので、作業品質のトレーサビリティ確保に大きく貢献する。
「これまで当社のトルク計測器は弱電機器メーカーを中心に採用が進んでいたが、近年のEV化などに伴い、自動車メーカーでも数多く採用されるようになっている。すでに日系大手自動車メーカーに採用されており、世界各国の製造拠点に展開して頂いている」(同社開発設計部・森田啓介氏)
両製品とも価格は25万円(税抜き)。また同社では初回生産分購入者を対象に校正証明証、トレーサビリティ体系図、無料校正チケットの特典が付与されるキャンペーンも行っている。
(2024年4月25日号掲載)