ヤマトHDとアルフレッサ、運送従業員の健康管理強化へ新会社設立
- 投稿日時
- 2025/02/07 13:05
- 更新日時
- 2025/02/07 13:07

オンライン医療提供
ヤマトホールディングスとアルフレッサ ホールディングスの子会社であるアルフレッサは、自動車運送事業者の従業員の健康管理と重症化予防に向け、新会社「MY MEDICA(マイメディカ)」を設立、2月7日からサービス提供を開始した。
自動車運送事業者の従業員は他業種と比べ労働時間が長く、年齢層も50歳以上が約半数を占める。高血圧や糖尿病などの生活習慣病は自覚症状がないまま未治療や治療を中断し、重症化するリスクが高い。健康診断未受診の運転者による健康起因事故が行政処分対象になるなど、従業員の健康管理は重要な経営課題となっていた。
ヤマト運輸とアルフレッサはこれまで医薬品流通研究会を立ち上げ、医薬品の新たな流通ネットワークの構築に取り組んできた。生活者がライフスタイルにあわせて医療を受けやすい環境を構築することが未治療者や治療中断者の早期治療や重症化予防に有益だと考え、オンライン医療サービスの開発に至ったという。
サービスではアプリをダウンロードするだけで、オンラインで診療予約・診療・服薬指導・薬の配送・会計までをシームレスに受けられる。健康診断の再検査の案内・受診結果のとりまとめ・受診状況の見える化も支援する。使用者は最短10分で診療と服薬指導が受けられ、土日も運営しているため仕事や生活に合わせた受診が可能になる。
ヤマトホールディングスの長尾裕社長は「公道を利用して事業を行う物流企業として、従業員の健康管理はもちろん、健康起因による事故防止に取り組む必要がある。パートナーの支援を得て『MY MEDICA』を開発し、ヤマトグループ内でのトライアル実施結果から一定の効果が見られた。健康起因事故リスクを軽減することは自動車運送事業者が必ず取り組むべき課題。パートナーとともに業界の健康課題に向けて取り組む」と述べている。
(2025年2月10日掲載)