さらにメンテしやすい形に
前田シェルサービスは、液中に含まれる微小な鉄粉も除去できる「マグキャッチフィルター」をリニューアル発売した。ヘッド上部のプラグを大きくし、さらにメンテナンス性も高めた。鉄粉の回収速度を上げるためにバルブのサイズを大きくした点も特長に掲げている。
配管の途中に接続するインラインタイプとして、最小0.05ミクロンの粒子径を捕捉する。約1万4千ガウスのネオジウム磁石を採用。「タンクに沈めるタイプの磁石よりも効率的に回収できる」という。フィルターのような消耗品もなく、目詰まりによる圧力損失や処理能力の低下がないのも売りにしている。
通過1回あたりの捕集効率は10ミクロン以上で約95%。3?5ミクロンでも約60%除去できる。重たい粒子は自重で本体下部のボウルの底へ、液中に浮遊する小さな粒子は磁石で吸着する仕組み。磁石を外せば塊になった鉄粉が落ちるようになっている。
捕集性能に加えて手入れのしやすさも受けており、2019年の発売以降、切削、研削、放電、シェービングなどの各種加工のほか、洗浄、作業油浄化、部品組付テストなどでも実績を伸ばしている。
(2022年2月10日号掲載)