
導入障壁下げ業界のDX化促進
板金CAD/CAMソフトの開発・販売を行うキャドマックは9月16日、3DCAD「MACsheet SEG5」の後継サービス「MACsheet BBX」をリリースした。BBXは「Bankin Base X」の略で、板金(Bankin)設計製造プロセスの基盤(Base)となるDX(Digital Transformation)製品を意味する。
現行のMACsheet SEG5のデータと操作性は継承しつつ、近年スタンダードとなりつつあるSaaS(クラウド)と期間ライセンス(サブスクリプション)といったビジネスモデルを追従することで、技術革新のスピードが速い最新のITテクノロジーをユーザーに届ける狙いがある。
価格体系は現行SEG5ユーザーにとっては既存のバージョンアップ契約の範囲内で移行可能とされ、追加コストなしでBBXへ切り替えられる。XaaS(Everything as a Service)の契約形態を採用している顧客も同様に現行契約で移行可能で、導入障壁を低く設定する。
今回の刷新について同社担当者は「現状はMACsheet SEG5の置き換えが中心ですが、AIによる操作アシスタントや3Dモデル自動作成など新しい機能を順次追加予定です。常に最新の技術を活用できる環境を提供することで、業界のDX化と発展に貢献していきたい」とコメントした。同社は10月1~3日までインテックス大阪で開催される「設計・製造ソリューション展」に出展し、BBXなど板金業界のDX化を支援するソリューションを提案する。
(日本物流新聞2025年9月25日号掲載)