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三菱電機と産総研、AIでサーボ装置のパラメーター調整

投稿日時
2026/04/13 09:12
更新日時
2026/04/13 09:13

調整回数90%削減

三菱電機と産業技術総合研究所は324日、サーボシステムのパラメーター調整にかかる動作回数を大幅に削減するAI技術を開発したと発表した。FA業界で物理モデルをベイズ最適化に活用することで実現したのは初めて。

電子部品実装機や半導体製造装置などの産業機械を駆動制御するサーボシステムは、高速かつ高精度な動作を実現するために多数の制御パラメーターの膨大な組合せを調整する必要がある。そのため熟練技術者でもその調整(最適化)に多くの時間を要していた。両者は今回、三菱電機のAI技術をパラメーター調整に用いることで最適なパラメーターを効率的に絞り込む。これにより調整回数を従来から90%削減し、モーターなどの位置決め時間を平均で20%短縮したという。

三菱電機AXイノベーションセンターの毬山利貞氏(AI技術基盤開発プロジェクトグループ研究開発部長)は「他社は大量のデータを集めて賢く動かそうと試みてきたが、これでは(少し未来の)データが不足する。我々は学習データがない領域を含め誤差を埋められる技術を開発した」と言う。この技術は両者が2017年度から進めているAI開発の一環として実施。三菱電機のAI技術「Maisart(マイサート)」の1つとして製造ラインを構成するFAサーボシステム向けに2028年に製品化する。

(日本物流新聞2026410日号掲載)