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ナガセインテグレックス、JIMTOFに新製品6機種

投稿日時
2024/10/30 18:00
更新日時
2024/10/30 18:00
超精密微細加工機

加工品質と生産性を両立

 ナガセインテグレックスは926日にJIMTOF2024に向けた新製品発表会を開催、同展で6台の新機種と「業界初」の砥面観察システムを出展すると明かした。いずれも同社の特長である超精密加工による高い加工品質と、優れた加工能率を両立。6台中5台がマシンの理想構造を追求する独自の開発手法を採用しており、剛性を高めつつ従来比2分の14分の1に省スペース化している。
 超精密門形成形平面研削盤「SGD-3012SLS2B-Zore4」は、モーターコア金型などの大型ワークに向く。動剛性が「史上最高」(同社)といい、加工能率は従来比3倍も。独自の油静圧で加工品質も高い。参考出品の超精密微細加工機「N2C-520AS3-Zero3」は研削のほか微細なミーリング加工、さらにレーザー加工にも1台で対応する工具を選ばないナノマシン。最小切込み量は10ナノ㍍で、立軸スピンドルは最高毎分12万回転と超精密加工を高い能率でこなす。
 超精密ロータリマルチ研削盤「RG-700SLS2-N2」は剛性が高く、アルミナセラミックスを1パス200㍈と「従来比10~20倍」の能率で削る。一般的にロータリー研削盤は能率が高く精度は落ちるが、同機は独自の油静圧案内の採用で超精密な鏡面加工に対応。半導体製造装置などで需要が高まるセラミックスの高精度加工に対応する。ほか、機上で回転中の砥石表面を観察できるシステム「GRIDE EYE」も披露。
 長瀬幸泰社長は「日本の中でイノベーションのマグマがふつふつと溜まっている。我々はイノベーションを待ち伏せできる機械をずっと提案してきた。今回もナガセ渾身の新製品と新たな要素技術をご用意した」と語る。

(日本物流新聞20241025日号掲載)