THKはOEE（設備総合効率）最大化プラットフォーム「OMNIedge（オムニエッジ）」から2022年11月に発売した「工具監視AIソリューション」の機能を強化している。ファナックが提供するCNC装置との連携をこの9月に始め、従来に比べ導入や運用の工数を低減しつつ、工具の欠損・チッピングの検知による不良品の連続排出防止と刃具交換の最適化を実現するという。

工具監視AIソリューションは工作機械のサーボアンプのケーブルに後付けした電流センサーやCNC装置のデジタル入力信号などから加工中の波形データを取得する。日々の生産で学習した正常モデルを基に工具の異常を検知する。これまではCNC装置からデジタル信号を入力するためのラダープログラムの編集や加工中の品種と波形データの紐づけ作業などが必要となる場合があった。今回の連携で加工プログラムや工具番号といった情報をCNC装置からリアルタイムに直接取得できるようになった。

（日本物流新聞2025年9月10日号掲載）