世界一周ヨットレースで
DMG森精機は、外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAMが参加中の世界一周ヨットレース「Vendee Globe2020-2021(ヴァンデ・グローブ)」において、海洋中のマイクロプラスチックの調査研究に協力する。Vendee Globeは約80日間で単独無寄港無補給で南半球を一周(総走行距離約4万キロ)する外洋ヨットレース。ヨットセーリングはエンジンを使わず風の力のみを動力とするため有害な排気・排水は一切ない。船に積載した水力発電とソーラー発電によって電力を確保し、飲料水などは海水から真水に変える浄水装置を活用。環境に非常に優しい競技と言える。
レースの航行海域には南氷洋などが含まれる。同社は「研究がまだ行き届いていないこれらの海域でマイクロプラスチックのサンプルを採集することで、近年世界的な課題としてあげられるこの問題に対して、少しでも貢献できるのではないか」と動機を話す。採集したマイクロプラスチックのサンプルは、レース後に国立研究開発法人海洋研究開発機構に提供し、同機構で調査研究が行われるという。
(2020年12月25日号掲載)