牧野フライス精機は工具研削盤「AGE30FX」(=写真)に画像認識技術によるドリル刃先のホーニング加工機能を付けた。世界初の機能として11月13日まで東京で開かれたJIMTOF2022で初披露した。ドリルの刃先を丸めて長持ちさせるもので、「1分半で認識でき、3、4分かかっていた従来のタッチセンサーより断然早い」と言う。接触式では欠けることもあった細い刃物にも向き、測定点数が多いと効果がより大きくなる。
AGE30FXは2009年にリリースしたフラッグシップモデルAGE30をベースに、重研削能力と安定性はそのままに自動ワーク交換装置と砥石交換装置に大幅な改良を加えた全自動機。新規搭載したホーニング加工の実演が目玉となった。
(2022年12月10日号掲載)