4月に 同時5軸オート変換で「演算時間6割短縮

 C&Gシステムズ(塩田聖一社長)は、金型5軸制御マシニングセンタに対応するCAMシステム「CAM?TOOL(キャムツール)」の新バージョン(V16.1)を4月からリリースする。
 同時5軸データの自動変換機能(同時5軸オート)のアルゴリズムを強化し、演算時間を従来比60%短縮したのが新版の最大特長。また3軸パスをベースに、工具を傾ける必要がある部位にのみ限定した5軸変換もできるため、干渉エラー回避の試行錯誤にかかるオペレータの負荷も軽減できるという。
 持ち味である高品位・高精度加工に絡んでも進化を図った。旋回軸を固定化し、同時に動く軸数を減らしてより高精度加工が安定的に行なえるようにしている。
 また等高線仕上げのオフセットパスにおいて、効率的な工具軌跡を自動判定する機能など合計60項目の機能を盛り込んだ。CAM工程作成の一連の操作をツリー表示形式に集約し、より直感的な操作環境を実現できるようにもした。
 製品は3軸仕様と同時5軸仕様の2種があり、同時5軸仕様で640万円、3軸仕様で520万円(税別・保守料別、価格はモジュール構成により変動)。

2020325日号掲載)