高精度、高剛性を実現
THK(寺町彰博社長)はLMガイドの新製品2点を発表。9月より受注を開始した。
4方向等荷重ローラータイプLMガイド「HRX形」は、転動体にローラーを使用。LMブロックの全長を長く設計し、有効ローラー数を増加することで静定格荷重を向上させ、剛性を高めた。
LMブロックに作用する4方向(ラジアル荷重、逆ラジアル荷重、横方向)からの荷重に対して同一の荷重になるよう、各ローラー列を接触角45度で配置し、「あらゆる姿勢での使用が可能で、幅広い用途に利用できる」(同社)。同サイズのLMブロックやLMレールを相互に組み合わせることが可能な製品をラインアップし、単品での販売も行う。
4方向等荷重ボールタイプミニチュアLMガイド「RSX形」は、ボールタイプに最適な循環構造で、軽くスムーズな動きを実現した。また角型ボール保持ワイヤを採用し、ボールの脱落を防ぐ。
また、2条ゴシックアーチ溝構造を採用し、コンパクトながらあらゆる方向の荷重を受けることが可能で、省スペースが要求される箇所やモーメントが作用する箇所に1軸で使用できる。
「ステンレス鋼製のLMレールとLMブロックを使用しており、防錆性能にも優れ、機械や装置への組み付けも簡単に行える」(同社)。
(2019年10月10日号掲載)