最新版のMastercam2026、ワークフロー効率化で生産性向上
- 投稿日時
- 2025/10/03 09:00
- 更新日時
- 2025/10/03 09:00

最新バージョンとなる3DCAD/CAMシステム「Mastercam 2026」を、国内有力ベンダーのジェービーエムエンジニアリングとゼネテックが9月に発売した。
主要機能の一つとして、ソリッドモデルにおける穴機能を再設計し、より細かく設定できるようになった。パネルインタフェースを「図形選択」と「穴のスタイル」、「詳細オプション」と新たに3つに整理し、複雑な穴形状を正確かつ簡単に設計可能。種類や構成が異なる穴が多数存在する部品のプログラミング時間を短縮する。従来プログラミングのボトルネックとされていた工具管理に対して、工具の管理方法が包括的に改善し、ミーリングのホルダーデザイナーをパネル形式に刷新、直感的かつ視覚的な操作性で工具組み立てのワークフローを簡素化した。
新しくなった平面マネージャーはツリー構造にデザインを変更。ドラッグ&ドロップによる整理やグループ作成機能、⾼度な検索およびフィルタリング機能が追加されたことで複雑なパーツをさらに効率的に管理できる。レベルマネージャーの改良では、新ツリー構造のインタフェースでカスタマイズオプションとワークフローの効率化。モデリング図形や治具、ツールパス作成に使用する図形をより柔軟に整理・管理できる。
■複雑加工をより高精度に
新機能の「オプティラフの深さ指定」機能により、複雑な形状の平坦部を効率的に加工し、仕上がり品質を維持しながらサイクルタイムを短縮。追加した「テーパー付きらせん進入機能」は、深穴加工の進入動作を最適化し、深さのあるポケットを加⼯時の切りくずの排出を促進、クーラントやエアブローの循環が改善され、⼯具寿命を大幅に伸ばす。
そのほかミルターン機能の大幅な拡張や仕上げオプション向上など、アップデートにより複雑な旋削加工にも対応できる。
(日本物流新聞2025年9月25日号掲載)