公的資格化目指す
DMG森精機は2024年1月、「5軸加工技術検定」の提供を開始する。工程集約、自動化による生産性向上、高精度化を実現する5軸加工技術のさらなる普及と高度専門技術者の地位向上を目的としている。
同資格制度は、切削加工・割出し5軸加工の基礎を学習した人を対象として実施するWeb試験で、技術者の技術水準を「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4段階で評価。ブロンズは5軸加工を理解し、既定の加工工程を立ち上げることができるオペレータが対象。シルバーは加工立ち上げ担当者で、5軸加工の手順を理解し、安全に加工を立ち上げることができる人材を認定。ゴールドは工程設計と現場責任者を兼ね、加工図面を読み解き、加工工程を計画し、機種や工具、治具の選定からさまざまなケースに応じてワーク加工の立ち上げまで行うことができる技術者、または優れた指導者に与えられる。そしてプラチナは、5軸加工に関してゴールド相当の知識・経験・スキルを持ちつつ、卓越した専門技術・知識を有し、加工技術の普及に貢献している人材を対象とする。
24年末までに500人の受験を目標とし、まずはブロンズ試験、順次上位試験についても開始する計画だ。30年までに公的資格にすることを目指しており、5軸加工の外部専門家による監修、Web試験受験時の不正防止の仕組みの構築などを実施する。
5軸加工技術検定ブロンズ試験の概要は次の通り。
▽対象者=5軸加工に興味を持つ社会人・教員・学生など▽受験資格=切削加工・割出し 5軸加工の基礎を学習した人▽価格=1万円(税抜き)▽受験形態=Web試験による自宅受験(不正防止機能付き)▽申込方法=同社ポータルサイト「my DMGMORI」からの申込▽合格証書=合格者には、合格証書を発行。
(2023年9月10日号掲載)