イノフィス、マッスルスーツの海外展開強化
- 投稿日時
- 2025/03/05 09:00
- 更新日時
- 2025/03/05 09:00

1月からスロベニアとシンガポールで
東京理科大学発ベンチャーのイノフィス(東京都八王子市)は、1月6日からスロベニアとシンガポールで、独自の人工筋肉を使い腰の負担を軽減するアシストスーツ「マッスルスーツ」の販売を開始した。スロベニアでは「マッスルスーツEvery」と「マッスルスーツSoft-Power」の2製品を、シンガポールでは昨年10月発売の軽量モデル「マッスルスーツSoft-Power EASY-LIFT」を販売する。
既にアジアやEU、中南米地域の20カ国で販売しているが、スロベニアは製造業を含む第二次産業がGDP構成比の32.7%を占め、身体的負担を伴う作業に従事する労働者が多く、マッスルスーツの導入により作業負担の軽減や労働環境の改善が期待されている。シンガポールも高い経済水準と労働環境の向上や先進技術の導入に積極的な国で、アジアの物流ハブとしても重要な役割を果たしている。そのため、工場や倉庫での荷役作業や、医療・介護分野においてマッスルスーツへの関心が高まっている。
同社はスロベニアをヨーロッパ全域への展開の拠点とし、シンガポールを東南アジア市場のハブとして位置づけ、「両国の展開を足掛かりに、更なる海外市場への積極的な拡大を目指す」とする。
(日本物流新聞2025年2月25日号掲載)