
コンベヤ・AGV活用で
オークラ輸送機は【「食」を運ぶ。「安心・安全」に運ぶ。】をテーマに、人手不足が深刻な食品業界に向けて多彩なコンベヤ機器を組み込んだ2つの搬送ラインを実演で提案する。
「個包装搬送ライン」は、包装ラインで豊富な納入実績を誇るアルミコンベヤ「ベルコンミニⅢシリーズ」に、小物包装品を高速で合流、分岐、反転させる様々なアプリケーション機器やコンベヤユニットを組み込み、スピーディでフレキシブルな搬送を訴求する。中でも毎分400個の等分振り分けを可能にした「高能力分岐装置」や薄物品も確実に幅寄せできる「片寄せコンベヤ」などの新製品が見どころとなる。
個包装の後工程となる「包装品入りコンテナ搬送ライン」は、個包装品を投入する「シャトルコンベヤ」、コンテナを積み上げる「段積み装置」、コンテナを運ぶ「AGV(無人搬送車)」を組み合わせコンテナ搬送の自動化を実演する。コンテナには食品工場で普及するネスティングタイプを使用し、段積み装置は交互に向きを変えながら積み上げていく新機構を採用した。
「食品ラインの中でも、個包装ラインには様々な機械装置に対応した柔軟性と高速性が求められている。また、後工程のコンテナ搬送には、段積み・運搬作業への省人化要望が数多く寄せられている。2つの展示ラインを解決のヒントにしていただきたい」(担当者)
オークラ予知保全サービス、流れを止めない未来型メンテナンス
IoT活用による予知保全ソリューションとして、「オークラ予知保全サービス」を展開している。各種センサーを用いて設備データを収集し、監視・分析することで、トラブルの兆候を予知し、トラブル発生前にメンテナンスを提案する。FOOMA JAPANではコンベヤを用いた振動データの計測や、遠隔サポートの動画などで、その利点を訴求する。
同サービスは異常やその兆候を検知すると、サポートセンターへ通知。即座に遠隔で原因究明を行い、設備トラブルを未然に防ぐ。「お客様に安心してオークラの設備をご利用いただけるよう、FOOMAでも予知保全という概念を広めたい」とする。
(日本物流新聞2025年5月25日号掲載)