ワルタージャパン、ヘッド交換式など旋削工具を拡充
- 投稿日時
- 2024/11/14 18:00
- 更新日時
- 2024/11/14 18:00
チップ拘束力アップの溝入れ加工システムも
ワルタージャパンは新型溝入れ加工システムなど旋削工具を中心に新製品を発表、10月15日から販売を開始している。
溝入れ加工用システム「Groove・tec」のチップ「GD26」とホルダー「G5011」は、チップのクランプ面をダブルセレーション(両面鋸刃)形状にし、チップの拘束力を上げた。「従来のチップクランプ方式では切削負荷の高い加工において、チップ拘束力不足に起因する工具破損や工具寿命の短縮などが起きていた。ダブルセレーション形状はチップの上下面とホルダーの接地面に彫り込まれたセレーションが噛み合い、強力なチップクランプを実現。特許出願中で、重電・エネルギー関連の重切削や横引旋削・断続切削が必要なカムシャフト形状のワークなどで高い生産性を発揮する」(同社)。2コーナー使いでチップ幅は2.5―6.0㍉メートル、内部給油クーラントに対応する。また溝深さ26.5㍉メートルの加工まで対応し、最大直径52㍉メートルの突っ切り加工が可能。溝入れチップ材種にはPVD/CVDコーティングを施した新材種を追加した。
また、ヘッド交換式ボーリングバー「WE(Walter Exchangeable)」シリーズも同時に発表。小径ワーク内径の溝入れ端面溝入れ、各種ねじ切りなど幅広く対応する。最小直径7㍉メートルの内径ボーリング加工が可能で、先端ヘッド交換により最大11種類の旋削加工に対応する。先端ヘッド中心をボーリングバーの中心より下方向に配置し、ヘッドの超硬母材に厚みを持たせた。高剛性と安定した加工により、切削効率を高める。
最小加工径に応じ、7・10・12㍉メートルの3サイズの先端ヘッドを展開する。
(日本物流新聞11月10日号掲載)