フジ矢は2023年11月、ベトナムドンナイ省のニョンチャク工業団地内に、FA事業の拠点となるFUJIYA TECH VIETNAM(グエン・ティ・トゥイ・リン社長) を設立する。面積は500平方?b。溶接、研磨やハツリなどを行う中小企業をターゲットとし、ロボットを使った研磨やバリ取り、溶接のスパッタ落としなどの自動化システムを提案していく。
庄子就副社長
庄子就副社長は「わが社の強みは、これまで社内で培ってきた金属加工の自動化のノウハウがあること。またベトナムのフジ矢工場での経験を活かしてコストメリットを出していく」とし、通常1千万円以上と言われるFAシステム導入費用だが、600?800万円での提供を見込む。
従業員は5人からスタートし、初年度の売上げは7千万円、3年で3億円の売上げで黒字化を目指す。
「FAシステムは供給が需要に追い付いていない。3年以内にFAシステムの標準品を作りたい」(庄子副社長)。
「ベトナム人技術者のスキルが確実に上がっているのを日々実感している。日本は東南アジアの優秀な人材を使わないのはもったいない」と庄子副社長は、今後も積極的に外国人人材を登用していく姿勢を表した。
バリ取りロボット
(2023年11月10日号掲載)