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THKとシュマルツ、複雑形状に対応する吸着ハンド

投稿日時
2025/10/09 09:00
更新日時
2025/10/09 09:00

THK(株)

ヘッドランプの形状にならうTHKの「次世代マルチ吸着ハンド」

複雑形状のワークを難なく、しかも省エネに吸着する――。そんなロボットハンドが912日まで東京で開かれた国際物流総合展で見られた。THKが受注を始めた自動車部品業界向け「次世代マルチ吸着ハンド(TNH08-V09)」(7キログラム可搬)は吸着パッドが付いた9本の中空シャフトを備える。「伸縮するシャフトがワーク形状にならい、フィットしながら吸着する。対象物が変わってもハンドの段取り替えが要らずサイクルタイムを短縮する」と言う。

シュマルツが国内で初披露したのは「マトリックスグリッパーFMG」(吸着パッドが3本と12本の2種類)。不定形ワークやサイズの異なる箱を1つのグリッパーで扱うのに向く。「対象物によって実際に吸着するパッドの数をあらかじめ設定することができるのでエアー消費を抑えられる」と省エネ性もアピールする。価格は30万円ほど。

複雑形状に対応する吸着ハンド、国際物流総合展からP2シュマルツ.jpg

シュマルツの「マトリックスグリッパーFMG」。3本の吸着パッドのうち2本を機能させて箱を持ち上げるようす

(日本物流新聞2025925日号掲載)