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スギノマシン、金属AMの後工程向け受託加工開始

CWJPの施工イメージ

少量・小額から実製品に技術適用

 スギノマシンは423日、同社のコア技術であるウォータージェット(高圧水噴射)技術を利用した2つの技術に関する受託加工サービスを開始した。
 高圧水を利用した表面処理加工であるウォータージェットピーニング技術「CWJP(キャビテーションウォータージェットピーニング)」は、水中で発生する?パスカルクラスの衝撃力を用いて、金属部品の疲労強度を向上し長寿命化する。水のみで加工できるため産業廃棄物が発生しない。
 金属積層(AM)部品向けの後工程技術「CASF(キャビテーションアブレシブサーフェスフィニシング)」は、水に研磨材を混ぜた懸濁液内で高圧水を噴射することで金属AM部品の表面処理や疲労強度向上、サポート材の除去などが行える。従来、複数工程に分かれ手作業で行っていた作業の工程集約と省人化に寄与する。
 同社の滑川事業所(富山県滑川市)で加工テストによって得られた最適な加工条件を基に受託加工を行う。「既に数多くの加工テスト依頼を受けており、少量・小額から実製品に採用したいとの声が多いことから受託加工に踏み切った」(同社)とする。

2024515日号掲載)