工具素材メーカー買収でシナジー見込む
三菱マテリアルは5月21日、都内で2024年北海道・東北・上信越ブロック及び関東ブロックの合同特約店会を開催した。
はじめに同社執行役常務・小原和生加工事業カンパニープレジデントが登壇。「この5月にドイツのタングステン素材メーカー、エイチ・シー・スタルク・ホールディングを買収した。これにより当社はタングステン素材における世界最大級のメーカーとなった。今後は国内のタングステン素材製造子会社の日本新金属とともにシナジーを高めていく」とした。
続けて、「タングステンを主原料とする超硬工具においてはグローバルでリサイクル能力を向上するともに調達力も高める。昨年のリサイクル比率は52%だったが、これを2030年までに80%超を目指す」と、サステナブルな取り組みにも意欲を見せた。
次いで2023年度において優秀な販売成績を残した特約店の表彰が行われたのち、2024年度の営業方針について国内営業部の萩谷哲史部長が説明。「シェア奪回のために、各地で講習会(JIMTOFまでに100回)やメルマガ、SNSを最大限活用していく。また製品サンプルを申し込める高精度部品加工用工具の専用WEBページを開設した。こちらの拡販にも注力していく」と語った。
(2024年5月25日号掲載)