- ここに
注目! - そのオイル、お好きな形状の部品にします
摺動部のメンテナンス頻度を低減
機械化の宿命ともいえるのが、設備の稼働に伴うメンテナンス作業。ロボットの運用1つとっても、そこには人手による様々なメンテナンス作業が必要になりますが、摺動部へのグリスアップ作業もその1つ。まさに、自動化を標榜するうえで避けては通れない課題ともいえるでしょう。
そんなグリスアップ作業を不要にする樹脂部品「CiBs(キッブス)」を、金型メーカーの福井精機工業株式会社が開発しました。キッブスの素材は、これまで成形が困難とされてきた超高分子量ポリエチレン。特殊な成形法を用いて超高分子量ポリエチレン内にオイルを練り込んで成形することで、オイルが少量ずつ染み出す自由形状の部品成形を可能にしました。
「例えば摺動部に部品として組み込むことで、グリスメンテナンスが一定期間不要になる。金型でできる範囲ならどのような形にも成形できるため、ロボットや家電など様々な機械・装置に使えると考えている」と、清水一蔵社長は自信を見せます。
キッブスには「大概の種類のオイルは練り込める」そうで、グリスはもちろん、食用油やアロマオイルにも対応。使用環境にもよるものの、連続運転20000時間の耐用試験に合格した実績もあるというので驚きです。
動画では、清水社長自らCiBsの特長を詳らかに解説。メンテナンス工数を削減したい方、必見です!