最新「暖房器具」はここまでスゴい!
- 投稿日時
- 2021/10/06 16:58
- 更新日時
- 2021/10/06 17:07
ニューノーマル対応
緊急事態宣言も明け、いったんは収束したコロナ禍。しかしこれから冬に差し掛かり、再流行も懸念されている。こうしたことから昨年同様、今冬も「おうち時間」を過ごす人が多くなり、それにともなう暖房器具の使用機会が増えそうだ。
気象庁による今冬の長期予報では「早い段階から強い寒気が入る可能性がある」と予測されており、全国的に「冬らしい寒さ」が到来する見込みだ。東日本、中部は平年並みの寒さと予測されているが、西日本から九州にかけては、例年以上に厳しい寒さが予測されている。
在宅時間が増加している昨今、寒冬を迎えれば、暖房需要はこれまで以上に増加すると見られる。加えて、テレワークが新常態として浸透しつつあるが、エアコンの効いたオフィスと違って自宅で快適な仕事環境を構築するのはなかなか難しいようだ。
作業着や安全靴などを展開するミドリ安全は、週2日以上テレワークを行っている東京在住の会社員500名(男女各250名)を対象に、冬季テレワーク中の実際調査を実施。それによると、「手足の冷えが気になる」という回答が83.6%(女性89.2%、男性78.0%)に達した。また、冬のテレワーク時の悩みとして挙げられたのは 1位「運動不足(50・4%)」2位「身体的な疲れ(47.8%)」3位「暖房による光熱費(41.0%)」だった。また「体の冷え」、「室内の温度調整」なども多くの回答が寄せられる結果となった。
こうしたことからも、ニューノーマルにおいても底堅い暖房需要があり、それに対して各社がさまざまな提案を繰り広げている。
高い省エネ性能が人気を博しているのがダイニチの石油ファンヒーター「SGX」タイプ。保温をしていない状態から、わずか35秒で着火。また、ターボ運転で室温が15℃以下の場合に自動で最大火力を5~10%アップし、寒い朝や帰宅時もすぐに室内を暖める。また室内の温度の状態にあわせて、燃焼量をコントロールする機能も搭載している。
空気を汚さない暖房として新たな注目を集めているのはコロナのオイルレスヒーター「ノイルヒート」。独自形状の高密着FIXALヒーターは成形精度・自由度の高いアルミダイキャスト式で製造し、放熱に最適なヒーター形状を実現。ヒーター管とアルミが密着しているため放熱ロスが無い。また、鉄の2・5倍の熱伝導率を誇るアルミ素材を採用しており、スピーディで効率の良い暖房を実現している。
コロナ「ノイルヒート」
さらは就寝時の稼動にも着目。人が落ち着いて眠れる明るさは1~30ルクス程度と言われているが、ノイルヒートはフロアLEDを搭載することで、睡眠の邪魔をしない心地よい灯りを確保した。「目の位置より下にライトがあることで、睡眠時は視界に入りにくく、夜間に目が覚めたときには足元を照らすので安全性も保てる」(同社)。
■高機能空気清浄機、続々と
冬場の必需品、加湿器にも変化が現れている。昨今、爆発的な売れ行きを見せている空気清浄機や高機能エアコンなど、加湿機能をプラスした家電製品が各社からラインアップされている。
ウイルスや空気中の花粉やニオイ、PM2・5などの有害物質を分解・除去するプラズマ放電機能「ストリーマ」を搭載した空気清浄機をラインナップするダイキン工業。同社の「MCK70X」(空気清浄31畳/加湿18畳)は脱臭量が2倍になった「ツインストリーマ」を搭載した加湿空気清浄機。2つのストリーマユニットにより、分解スピードと脱臭性能は他モデルの2倍と強力。さらに高濃度のアクティブプラズマイオンを空気中に放出し、カビ菌やアレル物質の抑制に効果を発揮する。
ダイキン「MCK70X」
加えてスマートフォンの専用アプリを利用すれば外出先からも遠隔操作でき、常に家をきれいな空気に保つことが可能だ。
パナソニックの「F-VC70XT」(空気清浄31畳/加湿19畳)は、ナノイーX搭載の加湿空気清浄機。ハウスダスト、PM2.5、ニオイやけむりをセンサーが検知して、3種類の気流を制御。パワフルな吸引と3Dフロールーバーによる立体的な気流で効率的に空気中の異物を吸入する。加湿には月1回の簡単な手入れで済む加湿フィルターを採用。たっぷり水を吸い込む「フュージョン」素材で、素早く水を気化させ室内を潤す。また室内の湿度状態に合わせて3段階の加湿設定ができる。
パナソニック「F-VC70XT」
シャープの「KC-N50」(空気清浄23畳/加湿14畳)は0.3ミクロンの微粒子をキャッチする、「静電HEPAフィルター」を搭載した加湿空気清浄機。薄型でスリムなデザインながら、スピード循環気流で遠くのホコリまで強力に吸引する。交換不要の「ホコリブロックプレフィルター」と、10年間交換不要の「ダブル脱臭フィルター」の3種類のフィルターを採用。
浄化された空気とともに「プラズマクラスター」を部屋中に放出し、静電気を除去することによって、浮遊カビ菌の増殖や浮遊ウイルスの作用を抑制し、花粉や微小な粒子が室内に付着するのを低減する。