インタビュー
TAKISAWA 社長 松田 哲 氏
中型機を基盤に「凡事徹底」
- 投稿日時
- 2026/02/13 09:07
- 更新日時
- 2026/02/13 09:09
日本・台湾・中国の生産を最適化
2月1日付でTAKISAWAの代表取締役社長執行役員最高経営責任者に就任した松田哲(あきら)氏に話を聞いた。就任直後の現場の空気を受け止めつつ、「背伸びしない経営」を掲げ、中型機を軸に据えた現実的な成長戦略を語った。

松田哲TAKISAWA代表取締役社長執行役員最高経営責任者兼営業本部長
――ご経歴は。
「岡山生まれの岡山育ちです。就職氷河期でもあり、大学卒業後にアメリカへ渡り、約10年間滞在しました。そのうち7年ほどは米国公認会計士として実務に携わりました。その後帰国し、2005年に林原に入社。2024年4月にニデックへ移り、直後にTAKISAWAへ出向しました」
――どのように会社を率いていくお考えですか。
「就任翌日の2月2日に全社員を集めて伝えたのは、『まずは出来ることをやる。凡事徹底だ』ということです。背伸びをしなくてもいい。足元を固めて、やれることを愚直に積み重ねれば、そこからヒットも、場合によってはホームランも生まれるはずです」
「とくに人材教育に力を入れたいと考えています。結局、会社は人です。業績を伸ばすには人の力を伸ばすしかありません。現場の声を聞きながら、しっかりケアしていきたいと思います」
――「TS-4000ⅡYS」など、グループシナジーもありますね。
「ニデックマシンツールとのコラボレーションは重要です。ただ、当社はもともと中型機をコアにしてきた会社です。まずはその土台を徹底的に磨き込んだうえで、グループとのシナジーや新しい取り組みを積み上げていくつもりです」
――グローバル戦略はいかがでしょうか。また、データセンター向け需要も伸びています。
「Taiwan TAKISAWAとの連携をより緊密にしていきます。ラインナップの一部に重複もあるため、整理と役割分担も必要です。加えて、日本・台湾・中国(浙江省)の各拠点で、どこで何をつくるかの最適化と効率化を進めたい。日本ブランドが強く通用する領域と、そうでない領域の差が広がっており、中国では現地生産を拡大する方針です」
「また、データセンター向けの液冷システムに使われるクイックカップリングにも注力しています。今後、中国での生産を視野に入れていきます」
(日本物流新聞2026年2月10日号掲載)