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インタビュー

島津製作所 会長 上田 輝久 氏 
中小企業の「半導体技術マップ」構想

投稿日時
2026/02/23 15:47
更新日時
2026/02/25 15:49

レアアース代替技術に期待

京都府・市は「京都半導体バレー構想」のもと、半導体関連産業の振興を官民一体で加速させている。2月18、19日に京都パルスプラザで開催された「京都ビジネス交流フェア」では、初の半導体特別展も企画された。京都産業21理事長であり、島津製作所会長の上田輝久氏に、京都発の半導体エコシステムの展望を聞いた。

――半導体は製造工程が注目されがちだが、品質保証の重要性も高まっている。

島津製作所は、半導体の検査・分析分野で現場を支える装置や技術を提供しています。半導体は微細化や高機能化が進むほど、評価・解析技術の高度化が不可欠になります。この分野には、京都府内の高い技術を持つ企業がサプライヤーとして参入できる余地があります。半導体は技術進化とともに常に新しい課題が生まれる産業であり、その解決策が中小企業の中に眠っている可能性は十分あると考えています」

――大企業・中小企業・大学の連携が鍵になる。

「大学のシーズ、中小企業の独自技術、大企業の具体的ニーズをどう結び付けるかが重要です。その橋渡し役を京都産業21が担っていきたい。現在、京都府内の半導体関連中小企業について、分野や保有技術を整理・可視化する『マップ』の作成を進めています。俯瞰できる形にすることで、新たな出会いや連携が生まれ、中小企業の挑戦意欲も高まるはずです」

――具体的なテーマは。

「例えば、レアアースの供給不安が続く中、多くの大企業が代替技術を求めています。対応できる中小企業があるかもしれない。そうした“幸福なマッチング”を生み出すことが、地域産業振興の本質です。京都には当社だけでなく、SCREENやTOWAといった半導体分野の有力企業があります。これらの企業と連携しながら、京都発の強い半導体産業基盤を築いていければと考えています」



(日本物流新聞2026年2月25日号掲載)