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インタビュー

ノーリツ 代表取締役社長 竹中 昌之 氏

投稿日時
2025/07/25 09:45
更新日時
2025/07/25 10:01

非住宅分野を強化、海外事業の拡販に注力

ノーリツの新社長に竹中昌之氏が7月1日付で就任し、8日に兵庫県神戸市の本社で会見を行った。「国内事業の住宅分野では環境配慮型製品を中心に社会課題を解決する付加価値製品を拡販。また、非住宅分野の拡充、非対人領域の開拓に注力し、成長性を高めるポートフォリオ構想の実現を果たす」と抱負を語った。

1963年富山県生まれ。92年にノーリツに入社し、営業部門でキャリアを積んだ。2001年にハーマンに出向、常務取締役などを歴任。ビルトインコンロの市場導入など厨房事業の拡大を進めてきた。13年に特例子会社のエスコアハーツの社長として、給湯器リサイクル事業の基盤整備や障がい福祉施設A型事業所の設立に取り組んだ。17年に取締役兼常務執行役員管理本部長に就任。

グローバル展開については「一定のポテンシャルが見込める中国では、現地生産現地販売をベースとした事業展開を図る。北米エリアでは高効率給湯機の浸透やヒートポンプ商材に注力し、施工販売のネットワーク整備による業務用給湯器の拡販や暖房用ボイラーの販売拡大に力を入れる。このほか東南アジアの市場開拓などを重点課題と位置付ける」と説明。

ヒートポンプ給湯機の普及は国内外共通の課題として製品開発、普及促進の両面で力を入れる。「6月に発表した自然冷媒を使用したハイブリッド給湯機『HPHB R290』を中心に、CO2排出量削減と快適な暮らしの両立を目指す」とした。

熱ソリューション事業部の事業拡大に力を入れ、未利用熱などの活用に注目しソリューション提案型の新たなビジネスモデルでCO2排出削減とエネルギーの最適化を推進する。このほか使用済み給湯器の改修や再資源化に本格的に取り組んでいく。

(日本物流新聞2025年7月25日号掲載)