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インタビュー

サンドビック ドーマープラメット 社長 エドワルド・マーティン 氏

投稿日時
2024/11/26 09:17
更新日時
2024/11/26 09:22

日本市場に昨年参入、ウリは「信頼性と親しみやすいサービス」

昨年1月に日本市場に参入したサンドビックのドーマープラメットカンパニーはJIMTOF初出展を果たした。チェコ、ブラジル、インドの3カ所に工場をもち、ドリル、フライス工具、ねじ切り工具など3万を超える標準品をもつ。世界では「DORMER PRAMET」(1913年創業、社員約2千人)でよく知られる、業界をリードする老舗の日本法人にあたる。

スペイン出身のエドワルド・マーティン氏。スウェーデン語、英語、スペイン語、ポルトガル語を操る。日本には2004年から毎年訪れ、今年は今回で3回目。

サンドビックグループにはコロマント、ワルター、セコ……とライバルがひしめく複雑な構造に見える。

「グループは45千人の社員を抱え、各企業は競合ではある。だが同じファミリーに属し、より多くのユーザーを取り込める。(この構造は)業界では珍しくなく、戦略だ」

ドーマープラメットの位置づけはどうか。

「我々はサービス拠点数、製品数についてはグループの他の企業に比べると十分でない面がある。ターゲットとするのはハイエンド品というよりはボリュームゾーンが多い」

日本市場では後発だ。どのようにしてシェア拡大を図るのか。

100年以上の歴史がある企業として信頼性と一貫性をもった親しみやすいサービスを代理店を通じて訴える。日本は機械加工業では世界で4番目の市場で有望だ。我々は多くの標準品をもち、グローバル生産するユーザーは世界のすべての工場で同じ製品が使える」

JIMTOFではソリッドドリル、タップ、旋削材種、フライスカッタを紹介。今春発売したフライスカッタ「SSO12」はシャープなエッジで切削抵抗を減らす。

検証JIMTOF・ミニインタビュー・サンドビックドーマープラメットP2.jpg

刃先にクーラントを出せるフライスカッタ「SSO12」。インサートはポジの側面とネガのフラットによりクランプの安定性が高い。



20241125日号掲載)