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インタビュー

ジェイテクト 取締役社長 近藤 禎人 氏

要素技術と知見を融合するプラットフォーム構築、新中計 8月に発表

ジェイテクトの新社長に近藤禎人氏が6月25日に就任し、26日に愛知県刈谷市の本社で会見を行った。

2024年6月25日に就任したジェイテクトの近藤禎人社長

近藤社長は1988年にトヨタ自動車に入社し、約35年間、生産技術に注力してきた。2020年からはモノづくり開発センター長としてギガキャストやフライングモビリティなど、多岐に渡る開発に携わった。「実は入社して以来、歯切り盤の開発やデフの設計を通してジェイテクトと共に仕事をしてきた。ゆかりの深いジェイテクトで社長を拝命し嬉しく思う」と社長就任の想いを語った。

「ジェイテクトは事業部ごとに要素技術やノウハウがあり、このベースをもって祖業を強くしてきたが、多様な要素技術がそれぞれぶら下がっているのが特徴でもあり課題」とし、「要素技術をうまく融合して使えるプラットフォームを生み出したい」と方針を述べた。

「シナジーを最大化して付加価値高い製品を提供することで、収益性を上げる。そこで生み出した余力で、モビリティ社会への貢献に向けて、ソリューションによるチャレンジを重ねていく」と力を込めた。

人的投資では、まずデジタル面を強化する。「全社員がデジタル人材となるべく、その一歩を踏み出すサポートをしていく。チャレンジや成長を促す仕掛けづくりを行う」と説明。

また事業部ごとの地域・生産戦略については、8月に発表予定の次期中期経営計画で明確な戦略を示すとしながらも、「祖業である自動車事業の競争力強化と、各地域や製品の選択と集中を行っていく」、「グループ内の工作機械メーカーの再編を検討している。デジタルにより統一したプラットフォームを構築し、流動的で効率のよいモノづくり体制に取り組む」とした。

2024710日号掲載)