連載
工業系YouTuber【なんとか重工とんこつ】
再生回数が伸び続ける動画について
- 投稿日時
- 2026/03/10 16:06
- 更新日時
- 2026/03/10 16:12
ファザーマシン2/Chapter67
みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。今回は、「伸び続ける動画編」をお送りします!
以前も書いた気がしますが、YouTubeコンテンツは消費がとても激しいです。毎日とんでもない数の動画が公開されて、基本的に一度見たら終わり。

いまだに見続けて頂いている「ドリル手研ぎ動画」です
しかもYouTubeのアルゴリズム的にも、新しい動画がオススメに出てくるようになっているので、過去動画は時間が経つほど埋もれていく。
これはもう、仕組みとしてそうなっています。
うちも例外ではなく、初期にバズったチュッパチャプスの動画は、今ではほとんど見られていません。
ところが、その常識を打ち破る現象が起きました。イワタツール岩田昌尚社長に出ていただいた『工具メーカー社長が教えるビックリするほど簡単なドリルの手研ぎ!』です。
きっかけの細かい経緯は正直あいまいなのですが、イワタツールの岩田社長も若い頃からドリルを手研ぎしていた方で、
「とんこつさんの研ぎ方と違うし、こっちの方が簡単だと思うから動画にしません?」みたいな流れだった気がします。
ドリル研ぎは一人でも動画にしていたので、そこまで伸びないだろうと思っていたのですが……ふたを開けたら、めちゃくちゃ再生されました。
内容はかなり濃い回で、イワタツールの工場にお邪魔し、私の円錐研ぎと岩田社長の平面研ぎを比較。
そこから加工テスト、リップハイトの計測、シミュレーションソフトまで使って「どう研がれているか」を見える化しつつ、できるだけ噛み砕いて解説してもらいました。対話形式だったのもあって、専門っぽい話でも置いていかれにくかったと思います。
研ぎ方の特徴として、円錐研ぎはドリルを三次元的に動かす必要があるのに対し、平面研ぎは角度さえ決まれば砥石に押し当てるだけなので初心者向き、という話でした。
ただし実際にやると普通に難しい。結局どちらも練習は必要で、「押し当てるだけ」の“だけ”が一番むずかしいやつです。
■ドリルだからこそ伸びた
改めて、なぜここまで伸びたのかを考えると、まず題材がドリルだったことが大きい。
ドリルは木工でも建築でも“ドリルはドリル”で通じる、周知度の高い工具です。これがエンドミルだったら、ここまで広がらなかったはず。
さらに、研ぐ機会は減ったとはいえ、予備がなければ研ぐしかない場面は今もある。コメントを見ると経験者が想像以上に多くて、需要がちゃんと残っていることが分かりました。
それと、工場を見せてもらって強く感じたのが、メーカーは加工設備だけじゃなく検査・測定設備にとんでもないコストをかけていること。
いつも言っていますが、測れないと作れない。そこが映像で伝わったのも、信頼につながった気がします。
数字の話をすると、この動画は2026年2月末時点で、なんとか重工全体で3位。再生回数は134万回で、まだ伸び続けています。「伸び続ける」って、YouTubeではけっこう異常です。登録者はこの1本で約7000人も増えました!
そして最後にもう一つ。
実はこの企画、イワタツールさんのチャンネルにも同時公開していて、そっちはさらに尖っていました。50分越えで“ドリルについてだけ語る”という超マニアック回。
それが3万回再生で、イワタツールチャンネル内では断トツ1位だそうです。専門家が専門知識を語るというのはどの分野でも需要はありそうですね。
というわけで、さらに伸び続け目指せ150万回!
皆様も一度見てくださいね。次回もお楽しみに!
(日本物流新聞2026年3月10日号掲載)
工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は13.7万人(2026年3月10日現在)