連載 挑む!加工現場一覧

不二新製作所、1φ以下の深穴を穿つ若き技能集団

一般に直径の10倍超の長さの穴をあける加工を深穴加工という(JISでは同4倍超を深穴と定義)。だが不二新製作所は独自のガンドリルマシンで、直径10㍉の穴を長さ1000㍉、つまり直径の100倍まで深くまっすぐにあけてしまう。量産では直径1㍉、...

共和製作所、CFRPを金属と同じ精度で削る 

難削材であるCFRPを金属と同じ精度・面粗さで削る。この技術を橋頭保に、共和製作所は2020年、祖業の金属加工から撤退を決断した。 新たな柱はCFRPを筆頭とする複合材の精密加工と導入支援。創業59年目の大転換だった。 1962年に創業...

米山金型製作所、医療向け超精密金型の旗手

精密部品加工のメッカ、長野県においてミクロン台の切削加工を実現している米山金型製作所。美容医療、半導体等に使用される直径1㍉以下の針の集合体「マイクロニードル」や医薬品などで活用されている「マイクロ流路」の金型の製作など、微細加工におけるト...

堀尾製作所、日本屈指の亜鉛鋳造会社

鋳造した手のひらサイズの亜鉛部品が5~10秒おきに1つ、また1つと確実にベルトコンベヤ上に排出される。幅2㍍ほどの小柄なダイカストマシンが卵を産み落とすようでなんだかかわいらしい。でも暑い。

湯本電機、新事業が途切れないシン・マチコウバ

「シン・マチコウバ計画」と銘打たれたプロジェクトで、大阪市東成区に洒脱な雰囲気の植栽茂るガラス張りの工場が誕生した。若手が集う町工場のロールモデルとなるべく、樹脂や非鉄金属の切削を手がける湯本電機が建てたものだ。同社ではこうした新事業プロジ...

Odd Welding、多品種少量も自動化する溶接ロボット巧者

Odd Weldingの松村清久社長は高校卒業後に大手重工メーカーへ就職。研修中に技能五輪の出場者に選ばれ、溶接技術者の道を歩み始めた。「同僚にも技を見せない」ほど職人気質な溶接業界で、間近に迫る五輪のため短期で腕を上げるには技術を理屈で身...