連載
ファザーマシン2/Chapter39
- 投稿日時
- 2025/01/10 09:42
- 更新日時
- 2025/01/10 09:48
製造業における動画制作 その2
みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。
今回は、「製造業における動画制作その2」をお送りします!
工場での撮影の場合は音も非常に重要になってきます。例えばエアガンなどの突発的な音はどうしようもありませんが、カメラの内蔵マイクでは不十分なのでピンマイクは必須です。
最近のピンマイクはノイズキャンセリング機能も搭載されており、かなり優秀です。オススメは「DJI MIC2」です(最近ではDJI MIC miniも登場しています)。いずれもコストを抑えつつ手軽に良質な音を録音できるようになりました。
動画制作において編集する環境も非常に大事です。撮影した素材をいかにうまく編集するかで、視聴者の体験は大きく変わります。
スマホで撮影する場合はスマホで編集しても良いですが、パソコンの編集ソフトを使うと、より映像のクオリティを上げることができます。私は断然パソコンをオススメします。その理由はいくつかありますが、まず撮影や編集中に電話が掛かってくるのがイヤなんです(笑)。
パソコンで編集する場合はスペックも重要です。
私が愛用しているパソコンはASUSの「ROG ZephyrusG14」 です。このノートパソコン、約1.7㌔グラムという軽さにも関わらず、高性能なCPUとグラフィックボード(GPU)を搭載していて、出先での動画編集だけでなく、CAD/CAMやゲームもサクサク動きます。
そして家では、Type-Cケーブルを1本繋ぐだけでウルトラワイドモニターやスピーカー、その他周辺機器に接続し、快適な編集環境を構築しています。
パソコン選びは試行錯誤を重ねた結果、ようやく最高のノートパソコンにたどり着きました。今までは「デスクトップしか勝たん!」という気持ちでいましたが、半導体の進化により、ノートでも十分すぎる性能を発揮できる時代になったんですよね。デスクトップパソコンと違いリセールバリューも良い気がします。
余談ですが マウスはトラックボールマウスを愛用しています。手首に疲れを感じている方は、今すぐロジクールのM575トラックボールマウスを買ってください。慣れるまで時間がかかりますが、慣れてしまえば世界が変わります!
■撮影した素材の管理も重要
編集ソフトについてですが、今年から定番のAdobeプレミアプロからDavinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)に移行しました。ダヴィンチリゾルブは無償でも9割の機能が使える神ソフトだったんですが、ついに有償版を購入しました。お値段は約4万円でしたが、サブスク方式のプレミアプロと違い買い切りなのが嬉しいポイントです。
有償版にしてからはソフトが最適化され、動画の書き出しスピードが1.5倍ほど早くなり、作業効率が上がりました!
あと地味ですが、素材の管理も重要です。せっかく作った動画は、採用活動や展示会、セミナー向けに再編集することもあります。バックアップ体制をしっかり整えておくことで、後々さまざまな場面で有効活用できます。
機材や編集環境にこだわっても、残念ながらそれだけで見てもらえるわけではありません。しかし、最低限のクオリティを維持しないと、高品質な動画に慣れた現代人の目を満足させるのは難しいです。だからこそ、ほどほどにこだわって、良い映像体験を届けましょう。社内で難しい場合は、ぜひなんとか重工にご用命ください!
今回はここまで。次回もお楽しみに!
(日本物流新聞2025年1月10日号掲載)
工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.8万人(2025年1月10日現在)