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ファザーマシン2/Chapter38

投稿日時
2024/12/24 16:25
更新日時
2024/12/24 16:29

製造業における動画制作 その1

みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。

今回は、「製造業における動画制作その1」をお送りします! 

こちらが普段使っている機材です

今やSNSとの相性も相まって、世はまさに大動画時代。情報発信の手段として動画は欠かせないものになりました。特に製造業のサービスや製品は、画像や文章だけでは特長や用途が伝わりにくく、動画を使うことで、そのギモンを一気に解決できることもあります!

すでにこの業界で動画コンテンツを上手に使われている企業もたくさんいらっしゃいます。切削工具メーカーのタンガロイさんが良い例で、SNS向けに短くまとめた製品紹介のショート動画が世界でバズりまくっています。

MISUMIさんのmeviyの動画も面白く、さまざまなところで広告をよく見かけますよね。また、製品紹介だけでなく、自社ツールとして動画を活用している企業も多く、社内用の動画マニュアルの作成なんかもお手伝いさせていただいております。動画の力を知って利用する企業がどんどん増えている印象です。

では、私なりの動画作りのポイントをお伝えします。まず必要なのは当然「カメラ」。スマホ、ビデオカメラ、ミラーレス一眼、アクションカムなど、さまざまな選択肢があります。

特に「これじゃないとダメ!」ということはありませんが、できれば設定はマニュアルで撮影してください。

最近のカメラはオート撮影でも十分撮れますが、製造業の現場ではやはり手間を惜しまずマニュアル設定をおすすめします。ちなみに私が普段使っている設定です。

解像度とフレームレートは4K30P(フルHDでも可)、シャッタースピードは六十分の一(関東は五十分の一)、ホワイトバランス:5600K固定、ISO感度はカットごとに最適な値で固定して撮影しています。

工場のような暗所ではそもそも暗くて鮮明に見えなかったり、逆にISOを上げるとノイズが目立つので、照明で明るくするか、ノイズ耐性の高いカメラを選ぶのがオススメです。また、撮影時に手ブレしてしまうと映像が台無しになるので、三脚やジンバルを使うか、アクションカムなどの手ブレに強いカメラを使いましょう。

■まずは身近な機材で挑戦

ここで私の機材をご紹介します。メイン機材は、DJIのOsmo Pocket3(少し前までは同社のAction3を使っていました)。ジンバル付きの小型カメラで携帯性が高く、これ1台でほとんどの撮影ができます。

オープニングやエンディング、作業以外のシーンや、小回りが利くので展示会でも活躍します。また同社のワイヤレスマイクとレシーバー無しで接続できるのも大きなポイントです。

サブ機材としては、ミラーレス一眼のソニーα6600。元々は、ジンバルと併用してメインで使っていましたが、よりミニマルを追求した結果サブ機になりました。主に作業時やマクロ撮影、サムネ作成用ですが、高解像度の絵作りにはミラーレス一眼が最適です。

映像の世界は専門用語も多く理解するまで時間はかかりますが、この業界よりはマシです(笑)。適切な設定を追求することで、より美しく見やすい映像が撮影できます。

これから動画を始める方は、まず身近なスマホや小型カメラからチャレンジしてみてください! あ、スマホで撮影する場合は、毎度レンズを必ずキレイに拭いてからにしてくださいね。

今回はここまで。次回もお楽しみに!

(日本物流新聞2024年12月25日号掲載)

工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ

工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.8万人(2024年12月24日現在)