連載
ファザーマシン2/Chapter36
- 投稿日時
- 2024/11/25 10:59
- 更新日時
- 2024/11/25 11:10
自作の割卵機で撮影にチャレンジ
みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。
今回は、「YouTube NextUp編その3」をお送りします!
NextUp2日目、朝は六本木のスタバでサンドウィッチを食べながら集合待ち。この日から本格的に各ユーチューバーが考えた企画の撮影がスタートします。
最初の撮影は日本在住の中国人ユーチューバー、李姉妹チャンネル。床も壁も真っ白なスタジオで、子供の頃見ていた笑う犬の冒険のコントを思い出しました。1チャンネルずつ順番に撮影を行い、他のチャンネルはサポートに回ります。
といっても、機材はプロ仕様のシネマカメラ。操作に慣れていないため撮影は先生やスタッフが担当し、私たちは機材の移動や照明の組み立て、ケーブル処理などを手伝いました。
お昼までには順調に撮影が進み、いよいよなんとか重工の番がやってきます。選んだスタジオは家のリビングっぽいスタジオと居酒屋。ただ、機械も何もない東京でどんな動画を撮るのか、ものすごく悩みました。
機械加工を中心としたものづくり動画がメインのなんとか重工ですので、機械が無ければただの人。とはいえ、ものづくりと無関係な内容は公開できません。ケロさんと話し合いを重ね、「それなら作って持って行こう!」という結論に至りました。ケロさん設計のたまご割り機を事前にマシニングセンタで製作し、それを東京へ持ち込むことにしました。
ですが、ただ組み立てて紹介するだけでは面白くないのでコント仕立てにし、組み立てシーンはストップモーション撮影に挑戦しました。
■卵かけをハイスピードカメラで
削り出した部品をバラバラにしてテーブルに並べ、少しずつ動かしながら1枚ずつ撮影。自分の影が映り込まないよう気を配りつつ、ユーモアを交えた動きも加えました。順調に進んでいるかと思いきや、ケロさんが小道具をホテルに忘れるハプニングが発生。撮影中で動けないケロさんの代わりに、私が全力でホテルまで走り、ギリギリ次のシーンに間に合いました。
卵を割るシーンでは、数千万円のハイスピードカメラを使用。確か1000FPSで撮影を行いました。通常30FPSで撮影しているのでおよそ33倍です! 卵が落下し、ご飯の上に乗ってぷるぷるしている様子が驚くほど精細に映し出されます。
こうしてなんとか無事に撮影終了。ホテルに戻ったのは夜の10時過ぎ。大浴場で汗を流した後は、死んだように眠りにつきました。
3日目は他チャンネルの撮影を手伝う日。都内の外部撮影スタジオに機材をタクシーで運びます。ビル1棟全部が撮影スタジオになっているところもありました。しかも部屋ごとにコンセプトが違う!
他のチームもそこでしかできない撮影技法や演出に挑戦していて、とても刺激を受けました。みっちり撮影を行った後は一度名古屋に帰宅し、サラリーマンをして週末また東京へ向かいます。
思っていた以上にハードなスケジュールでしたが、クリエイターキャンプは残り2日となりました。今回はここまで。次回もお楽しみに!
(2024年11月25日号掲載)
工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.7万人(2024年11月25日現在)