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連載 ファザーマシン2 /工業系YouTuber【なんとか重工とんこつ】

工業系YouTuber【なんとか重工とんこつ】 
格安ガソリントーチをレストアしてみた

投稿日時
2026/02/25 14:49
更新日時
2026/02/25 14:52

ファザーマシン2/Chapter66

みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。

今回は、「レストア挑戦編」をお送りします!

こちらがレストアしたガソリントーチです

私は新しい機械や工具を手に入れるのも大好きなんですが、同じくらい「壊れた物を直して使う」のも好きなんです。リサイクルショップに良く足を運ぶ理由も、まさにここ。

電動工具なんかも配線が切れているだけのものを格安で買って、修理して使う…みたいなことを普段からやってます。

で、そんなことばっかりやってるので「もうこれ動画にしよう」と企画しました。…とはいえ、もちろん専門的な知識があるわけでもないので得意ではありません。ただ好きなだけです。

今回の主役は、リサイクルショップにて800円で購入したガソリントーチ。佇んでる雰囲気がもう最高で、佇まいに一目ぼれして即購入しました。しかし当然そのまま使えるわけもなく、まずは原理を調べるところからスタート。

ガソリントーチは、ざっくり言うと、「燃料(ガソリン)をタンクに入れて、ポンピングで圧をかけて、加熱(余熱)で気化させて、噴出した燃料を燃やす」っていう昔ながらの仕組みなんです。

最近のガスバーナーみたいにカチッで終わりじゃない。ひと手間、ふた手間が当たり前。分解はネジが固着。取るだけで大変です。パッキンも朽ちてます。

まずはバラせるところを全部バラして、とにかく綺麗にします。パーツクリーナーと真鍮ブラシを駆使して長年の汚れを落とします。シンプルな見た目なのに以外とパーツが多く、持ち手にメンテナンス用の工具まで内蔵されてて素晴らしい設計!

潰れたネジは卓上旋盤で修正しつつ、可能な限り綺麗にします。一番大変だったのがボディ。細かい傷も多いし、磨いても全然綺麗になりません。そしてこのボディ、なぜか磁石がひっつく。

「まさか…」と思ったら、鉄に銅メッキでした。つまり私は、綺麗にしてたつもりがメッキを剥がしてただけでした。

■足りない部品は積層造形

問題はやはりパッキン類。ここがダメだとガソリン漏れにつながって、このままだと非常に危険です。しかし、部品もすでに廃盤で手に入らない。そこで「もしかしたら…」と思い、3Dプリンターを使うことにしました。朽ちたパッキンから寸法を取得して、TPU(ゴムっぽい樹脂)で積層。耐久性は不明ですが…。

そして全てのパーツを元通りに組み立てて完成。ドキドキでしたが……無事、着火! 余熱が必要だったり、別途着火が必要だったり、ポンピングして圧縮したりと手間はかかる昔のトーチなんですが、ガスバーナーと違って逆さまにしても問題ないのが強みらしいです。昔は塩ビパイプを熱して曲げたり、そういう用途でも使われてたそうです。

ちなみにこのトーチ、SOTOブランドでお馴染みの新富士バーナーさんのもの。今でこそガスに代わってしまった部分もありますが、長年こういった製品を作り続けている会社だと知れて、なんかうれしかったです。

…と、勉強になって自分でやっててすごく楽しい企画だったんですが、動画は全然伸びなかったです。(笑)レストアも中途半端で、知識も技能も足りんと実感した回でもありました。

次回もお楽しみに!



(日本物流新聞2026年2月25日号掲載)

工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ

工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は13.6万人(2026年2月25日現在)