大阪ラセン管工業、新需要生む超極細径0.9㎜の金属製フレキ
- 投稿日時
- 2026/02/20 18:04
- 更新日時
- 2026/02/20 18:08
万博リボーンチャレンジ初の製品化
1912年創業の日本最古となるフレキシブルチューブ、ベローズ式伸縮継手メーカーの大阪ラセン管工業(大阪市西淀川区、小泉星児社長)は1月30日に内径0.9ミリの金属製フレキシブルチューブ「ナノフレックス」を販売した。同製品は昨年の大阪・関西万博の大阪ヘルケアパビリオンの「リボーンチャレンジ」に出展したもの。製品化に向けた評価試験を終え、市場投入した。中小やスタートアップの技術紹介の場だったリボーンチャレンジから生まれた製品化第一弾でもある。

ナノフレックスとマイクロミニフレックスを手に持つ小泉星児社長
「販売から間もないがすでに新規の医療機器メーカーや、これまでにない販路から製品について問い合わせをいただいている」(小泉社長・以下同)と引き合いの強さを語る。
同社は昨年10月31日に内径1.6ミリの「マイクロミニフレックス」で最小径の金属製フレキシブルチューブとしてギネス世界記録に認定されており、ナノフレックスはそれを下回る最小径を実現。「細ければ細いほど医療分野での可能性が広がる」とさらなる細さを追求した。「小径フレキ管はニッチな分野や医療などフィットする業界は限られているが、メーカーとして技術の限界に挑戦することで新しい需要を生み出せる製品」と期待を語る。
水素ステーションなどで使われる超高圧対応のフレキシブルチューブの開発にも力を入れている。3月17~19日に東京ビッグサイトで開かれる「H2&FC EXPO」に出展し、新素材として高強度オーステナイトステンレス鋼のXM-19を用いた90.2MPa超高圧仕様のフレキシブルチューブを初披露する。従来使われるSUS316Lに比べ水素脆性が起こりにくくなり、高寿命化とさらなる高圧に耐えられる可能性を示す。
今後は「万博のリボーンチャレンジでナノフレックスと共に出展した折り畳めるベローズ『ORIGAMI』も今年度中に製品化を目指す」と力強い姿勢で先進技術を支える。

「ナノフレックス」のチューブ波形。柔軟性や耐圧性能を左右する等間隔ピッチの成形は「長年のノウハウの賜物」という
(日本物流新聞2026年2月25日号掲載)