INTERMOLD2021開幕へ

金型の総合展示会「INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展2021」が、東京ビッグサイト青海展示棟にて4月13日(水)~17日(土)の日程で行われる。また5月18日~28日にかけて「アフターインタモールド」をオンラインで催す二段構えで、各社の最新技術が披露される。昨年はコロナ禍による緊急事態宣言の影響もありオンライン展のみの開催であっただけに、2年ぶりとなるリアル展に対する期待も大きい。

【画像1】インターモールド会場の様子(写真は前回展)

最先端の金型ソリューション出揃う

経済産業省の工業統計によると、日本の金型生産額は2018年の実績額で前年比3.3%減の1兆4752億円だった。2019年は1兆4674億円で18年比0.5%減となる見込みだ。

(一社)日本金型工業会の分析によると、プラザ合意の翌年の1986年と18年を比べると事業所数は44%減少、事業者数は21%減少した。しかし、生産額は13%、従事者1人あたりの生産額は42%増加。1事業所あたりの生産額は右肩上がりに推移しており、86年の2倍となっており、金型の高付加価値が進んでいることが窺える。

2020年については、そこまで落ち込みはひどくなくリーマンショックほどではないと話す会員が多いという。

「機械統計で見ると20年12月期の生産額は10%ほどしか落ちていない。コロナ禍でも自動車関連の開発は進んでいたため金型の生産はすぐに戻った。しかし新型コロナの収束時期の目処が立たず、開発も様子見になる可能性がある。今後については注視していく必要がある」(日本金型工業会・中里栄専務理事)。

旺盛な世界需要で再び「スーパーサイクル」に突入したと言われる半導体市場や、CASEの進展に伴う自動車メーカーの開発競争を背景に、世界の金型市場は拡大の兆しを見せている。

こうした背景の中、日本の金型メーカーに求められるのは圧倒的な技術力と瞬く間に変化する市場への対応力だ。そのためにも「デジタル化」や「加工技術の進化」が必要不可欠となってくる。これらの最新ソリューションがインターモールド2021では各社から提案される見通しだ。

製造業トレンドへの対応

芝浦機械は超精密マシニングセンタ「UVM-450C(H)」に機上計測システムを加えて出展。UVMシリーズは標準で6万回転の超精密空気静圧軸受主軸を装備し、高精度と加工時間短縮を実現する。

「非接触軸受のため、主軸寿命は半永久的なのでメンテナンス費用の低減が可能。高回転精度により工具寿命が大幅に上がりランニングコストにも優れる。また加工面表面粗さの向上により磨き工数の低減も実現する」(芝浦機械)

会場ではデモ加工で機上での工具輪郭、ワーク寸法計測による「高・恒精度」加工システムを披露し、5Gや逼迫するカメラレンズ需要の波をしっかり捉えた同社ならではの提案に注目が集まる。

放電精密加工研究所は、IoT対応、マルチマテリアル対応、さらにはシェアリングサービスと様々な新機軸を打ち出す。

「ZenFormer nano」は金属やフィルム市場に対応する小型精密サーボプレス機。これに同社が開発しているIoT金型を用いることで、プレスや金型、材料の状態可視化を実現する。「型内にはパンチ荷重、金型温度、材料板厚を測定するセンサが組み込まれ、これらのデータを品質変化の要因分析に活用して、異常発生前に予防することも可能」(放電精密加工研究所)

温度調整システム (GMS) を付加したタイプ「ZenFormer torque」は、金属からCFRP素材など新しい複合材料の開発や成形に対応できる。

同社ではこれらの「ZenFormer」シリーズ3機種をシェアリングサービスを開始している。「プレス設備を検討しているが、事前に試作をしたい方から、設備投資せずに当社のプレス機を利用してみたい方まで様々なモノづくりを支援していきたい」(同社)。

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